タンクレストイレはデザイン性が高いが、デメリットあり

タンクレストイレは人気で、近年取付される方が増えています。

ただし、タンクレスがタンク有りの完全な上位互換という訳ではありません。

タンクレスとタンク有りタイプ、きちんと長所と短所を理解する必要があります。

特に多数の方が使用されるトイレは、タンク有りタイプ(LIXILのアメージュやTOTOピュアレスト)が良いでしょう。

今回はその理由についてご紹介いたします。

 

 

 

タンクレストイレのメリット

具体的な名前で言うと、LIXILサティスやTOTOネオレストが人気です。

タンクレストイレのメリットは、なんといってもデザインです。

タンクが無いのでスッキリとして見えます。

 

さらに、奥行寸法が短いのも利点です。

タンクの厚み分、約15cm程度短くなるのでWCの空間をその分広げることが出来ます。

15cmの場合、おおよそ1割近く広がることになるので、見た目はかなり広く感じる事ができます。

 

また、住宅のWCの標準的な室寸法は、幅910mm×奥行1820mmとなっています。

たとえば、幅910mm×奥行1365mmといった少し奥行の短い寸法のWCの場合、扉の位置によってはタンクレストイレしか設置できないケースもあります。

タンクレストイレは、デザインやサイズという面でメリットの大きい便器です。

 

 

 

タンクレストイレのデメリット

タンクレストイレは一体型トイレとも言います。

洗浄便座と便器が一体となっており、便座だけの交換はできません。

ところが陶器製の便器に比べて、洗浄便座は電気製品のため、故障が発生します。

ノズルから水が出無くなったり、フタの自動開閉機能が使えなくなったりします。

実際に、設置から5年で故障したケースもありました。

 

一般的なトイレは、修理も部品交換も建築会社で施工します。

ところが、タンクレスといれは、洗浄便座のみの交換ができないため、故障した場合はメーカー修理対応となることが多いです。

基本的にメーカー修理は高額で、時間がかかります。

 

 

またタンクレスといれは洗浄便座を外すことが出来ないため、掃除ができない箇所があることも注意が必要です。

キッチンやユニットバスも同様ですが、電気製品が使われている箇所は消耗品です。

例えば、キッチン本体はきちんと手入れすれば30年以上使用できますが、食洗器の寿命は約10年です。

トイレについても、メリットやデメリットを踏まえて、機種を選定するのが良いでしょう。

また、不特定の方が使用することが予想される場合は、タンク有りのトイレをお勧めします。