Luban lock(木製立体パズル)を作る!

住宅の打ち合わせは長引くことが多いです。ご家族で来店される方が多いのですが、たいていお子さんが手持無沙汰になります。そんなときの為に、事務所にはいくつか遊べる玩具を用意しています。

 

 

こちらは子供~大人まで楽しむことができる木製の立体パズル(知恵の輪)です。

 

 

この海外の方のYoutube動画を元に、大工が製作しました。もともとは中国の「鲁班锁」と言われる木製立体パズルであり、現地では知育玩具的な扱いだそうです。

 

 

分解するとこのようにシンプルなパーツの組み合わせになります。シンプルなパーツであるがゆえに、組み上げるのはとても大変です。大人でも難しいと感じる難易度です。

 

ちなみに、製作には電動工具は不要です。もうすぐ年末年始の休暇ですが、作ってみるのも面白いかもしれません。

 

 

 

日本の伝統的な木材接合技法である継手

ちなみに、材木同士を組み合わせる伝統的な大工技術を継手と言いますが、日本独自でいろいろな種類があります。こちらは金輪継ぎと言い、特に強力で美しい継手の一つです。一般的に継ぎ目は弱点となりますが、この金輪継ぎでは三次元的に組み合わさって密着しており、どの方向でも車が載っても折れないほどの剛性を持ちます。

 

こうした継手は新築ではボルトや接合金物を使うためあまり出番はありませんが、リフォームやリノベーションでは古い柱と新しい柱の接合に大活躍します。ただし、隙間が多いほど構造的に弱くなるため、技量が表れやすい箇所でもあります。プレカット(機械)では加工できないので、大工の精度が必要となります。

 

強いだけではなく、見た目も美しい金輪継ぎですが、パズルと同様、事務所に置いてありますので、来社の際はぜひご覧ください。