なぜそこに?コンセントの位置
スイッチやコンセントは、凡その位置が決まっています。
コンセントなら床から25cm、スイッチは110~120cmとなっています。
ところが、いくつかのコンセントは、使い勝手を考えると異なった位置にするべきです。
今回は、少し注意が必要な、コンセント・スイッチの例外をご紹介します。
冷蔵庫コンセント
冷蔵庫のコンセントは基本的に差しっ放しです。
更に、冷蔵庫の裏側にコンセントがあることが多いです。
冷蔵庫を動かして掃除をする機会はあまりないので、冷蔵庫の裏は掃除がしにくい場所です。
そのため、コンセントに埃が積もらないように、あえて床から180cmの位置に設置します。
コンセントに埃が入ると、トラッキング現象が発生し、火災になる恐れがあります。
掃除がしにくい場所のコンセントは、他にも下向きに設置するといった方法を使って、埃が積もらない工夫が必要です。
専用回路コンセント
キッチンの調理家電や、エアコンのコンセントは専用回路と呼ばれます。
これは、分電盤から直接そのコンセントにつながっており、他のコンセントには給電しません。
電子レンジ、エアコンや炊飯器は、単体で大量の電力を消費する製品です。
そのため、他の製品と同じコンセントにつなぐと、ブレーカーが落ちてしまいます。
新築時には、専用回路のコンセントがきちんと設定されています。
ところが、後からリフォームした際に、専用回路ではなく標準回路となっている場合を見かけます。
分電盤のブレーカー数が足りなければ、増設ボックスを設置して拡張します。
アースが無ければ、新しく設置工事を行ってアース線をとります。
電気やガスは異常を発見しにくい分、きちんとした工事を行わなければなりません。
基本的に、電気を熱に変換して使う製品は、大量の電力を使用します。
必ず専用回路を設置することが必要です。
水回りコンセント
洗濯機やキッチン、洗面化粧台のコンセントは水がかからないようにします。
特に、洗濯機のコンセントは110cm程度、高めの位置がお勧めです。
冷蔵庫と同様、洗濯機も一度設置すると動かすことは稀です。
そのため、コンセントは視認できる高めの位置にすることで、トラッキング現象と水濡れ漏電を防止します。
他にも、対面式のキッチンを採用する場合は、カウンターに簡単にコンセントを設置することが可能です。
スマートフォンの充電に便利なUSB給電用コンセントもあります。
お使いの家電に合わせて選ぶことができます。