イナバガレージの断熱を施工しました

ガレージの暑さ・寒さ対策

稲葉製作所のガレージ「ガレーディア」を施工いたしました。

車用のガレージの場合、ガレーディアを選ばれる方が最も多いです。

断熱材を貼り付ける断熱工事を行っています。

イナバやヨドコウのスチールガレージは結露が酷いので、断熱材を貼るのはとても効果的です。

梅雨等で雨が続き、結露で水滴が落ち続けると金属部品が錆びてしまいます。

ガレージの性質でもありますが、バイク・車を保管する方は、断熱工事を施工するのがお勧めです。

 

 

 

事前準備

工事前の様子です。

スチールは熱伝導率が良いので、夏はとにかく暑くて冬は寒いです。

結露がおきやすい環境です。

 

スチールのように硬くて、ある程度厚みのある金属には木ビスが効きません。

先端にドリルのついたピアスビスを用意しておきます。

ただし、ビスが長すぎると屋外側まで打ち抜いてしまう危険性があります。

今回に限った話ではありませんが、ビスは必要強度が出る範囲で、なるべく短いものを選定します。

 

ちなみに、イナバガレージはメーカーの公式ホームページでCADデータを公開しています。

きちんと各図面を確認した上で、材料を選定して用意することがポイントです。

また、ヨドコウ等の柱が無いタイプのガレージは、施工方法が異なります。

 

 

 

断熱工事の具体的な内容

まずは、梁下で天井を組みながら、断熱材を入れていきます。

断熱材は25mmのスタイロフォームを使用します。

スタイロフォームは、非住宅系の建築でよく使用される断熱材となります。

断熱だけではなく、防音性能にも優れた軽い発泡プレスチック系の水色の素材です。

スーパーなどで見かける白色の発泡スチロールに比べ、倍程度の断熱性能を持っています。

 

写真を見ると分かる通り、天井は梁下で組んでいます。

天井高を高くとりたいなら梁上で組むべきですが、梁もスチールなので熱伝導率が高いです。

断熱性を上げるためには、梁の下部で天井を組むのが最適となります。

断熱材施工の注意点としては、できるだけ断熱材の隙間を少なくすることが大切です。

これは住宅の場合でも同じです。

 

なお、天井系の作業は2人でやった方がスムーズに進みます。

 

 

スタイロフォームは1820mm×910mmのサブロクサイズで納品されますので、必要なサイズにカットして使います。

隙間ができてしまうと、断熱性能は低くなるので精度が必要な工程です。

 

DIYでトライしてみるという方は、グラスウールやロックウールのような繊維系断熱材の方が便利です。

繊維系断熱材は、天井の上に広げて敷くだけなので、施工が比較的簡単です。

こうした繊維系断熱材は、主に住宅の天井や外壁面で使用されいています。

 

この時、照明やスイッチ、LANといった配線を通すのを忘れないように施工します。

照明の位置は先に決めて、配線用の穴を開けておく必要があります。

最後に内装材を貼って仕上げれば、完成となります。

 

 

 

費用と工期

ガレージ本体と同じくらい、内装工事は時間も費用もかかります。

当社では特にイナバ製を施工することが多いですが、1台用で50万円、2台用で100万円程度となります。

電気の引き込みする距離や、窓やオプション扉の有無によっても変わります。

ガレージ本体の施工費も、およそ同額です。

 

工期も2週間程度かかりますので、余裕をもっておくと良いでしょう。

ガレージ本体の施工も同時に行う場合は、1か月程度の工期が必要となります。

 

 

 

断熱工事の効果

ガレージ内部の暑さは断熱施工の前後で、別物といってよいほど変化します。

たとえば、平日で35度を超えるような外気温の場合でも、断熱施工したガレージは内部に入ると涼しいです。

最近は猛暑日も増えていますので、断熱施工は特におすすめの工事です。

 

ガレージの断熱施工については、お問い合わせをいただくことも多いですが、当社では静岡県西部エリアのみ対応しておりますので、ご注意ください。

遠方は、メンテナンスもありますので、申し訳ありませんが原則としてお断りしています。

 

施工業者の選び方としては、できれば信頼できる業者に依頼するのが良いですが、知り合いがいない場合は探さなければなりません。

選び方のポイントは、外構工事と大工工事の両方を施工している建築会社がベストです。

たとえば、外構専門業者に依頼すると、大工工事は外注に委託することになります。

そのため専門業者ではなく、工務店が良いと言えます。

信頼できる建築会社が近くに一社あると、その後も含めて建築物の維持管理が安心です。