地震対策|ブロック塀は補助金を使って改修
大阪府北部地震で被害が発生
大阪府北部地震で、震度6弱が発生し、高槻市の小学校のブロック塀が倒壊するという事故がありました。
その結果、登校中の小学生が下敷きになるといった被害が発生しています。
1978年の宮城県沖地震では28人の死者の内、9名はブロック塀の下敷きになっています。
2016年の熊本地震でもブロック塀の倒壊による犠牲者が出ています。
地震でブロック塀が倒れるのは、珍しいことではありません。
ブロック塀は地震で倒壊する
その後の教育委員会の発表で次のことが分かりました。
- 倒れたブロック塀は高さが3.5メートル
→建築基準法では2.2メートルを超えるブロック塀を作ることは原則認められていません。 - 控壁の設置が無かった
→高さ1.2メートルを超える塀には、強度を補うための「控壁」と呼ばれる壁が必要です。
建築基準法では、土台となる基礎や壁の厚さまで細かく定められています。
単純にブロック積み上げて固めただけなら、地震に耐えられない可能性があります。
ブロック塀を撤去してフェンスへ変える
今週はブロック塀の改修のお問い合わせをいくつかいただきましたが、補強の場合は多額の費用が掛かり、なかなか難しいのが現状です。
このような場合は、ブロックを撤去してフェンスに交換するのがおすすめです。
こちらは実際に施工させていただいた物件です。
フェンスは重量がかなり軽くなり、アルミフェンスは耐久性が高いこともメリットの一つです。
ご相談いただいたお客様にとって、ベストとなる方法を提案します
浜松市の補助金を利用する
浜松市は地震対策の補助金の整備がしっかりしている自治体です。
ブロック塀の所有者のお客様には、ブロック塀等撤去改善事業補助金をおすすめしています。
① 撤去費の補助の条件
以下のすべてに該当する塀を、すべて撤去する場合。
- ブロック塀・石塀・レンガ塀・万年塀等
- 建築基準法上の道路または浜松市地域防災計画による避難場所等に面している塀等
- 道路からの高さが80cm以上、かつ、ブロック塀の場合は3段以上の塀
- 市が実施する事前現地調査を受けた塀
② 新設費の補助の条件
以下のすべてに該当する塀を、すべて撤去した跡地に「安全な塀」を新設する場合。
- ブロック塀・石塀・レンガ塀・万年塀等
- 浜松市地域防災計画による緊急輸送路、幹線避難路または避難場所に面する塀。
- または、容積率400%以上の商業地域内の建築基準法上の道路に面する塀
- 道路からの高さが80cm以上、かつ、ブロック塀の場合は3段以上の塀
- 市が実施する事前現地調査を受けた塀
③ 補助対象・金額
- 「ブロック塀等を撤去するのに要する費用」と基準額(長さ1mあたり8,900円)とを比較していずれか少ない額の2分の1以内。
- 上限100,000円/敷地。
詳細については、浜松市ホームページにて公開されています。
当社にご依頼いただいたお客様については、基本的に上記補助金を利用して工事させていただきます。