庭木に最適なおしゃれな植栽7選

住宅や外構は、どうしても直線で無機質なデザインが多くなりがちです。

「少しシンプルすぎるな」「色が足りない」と思ったら、植栽をしてみるのも良いと思います。

シンボルツリーが一本あるだけでも、家全体の雰囲気が大きく変化します。

 

植栽には、メンテナンスの大変さや背丈によって、適しているものと適していないものがあります。

今回は、住宅の庭木としてお勧めできる植栽をご紹介していきます。

 

 

植栽の分類と選ぶときの基準

  • 植栽の高さは2mから3mが限度

庭木の中には成長すると高くなりすぎて、庭木に適さないものがあります。

例えば、よく使われるイロハモミジは、一本立ちは15mにもなることがあります。

背丈が高いと、幹が太くなり、手入れは難しくなる上に、日光を遮るようになってしまいます。

もともと高木の場合は、株立ち(幹を落とし、地際から枝が直接立ち上がった状態)で使用して高さを抑えます。

 

 

  • 常緑樹と落葉樹は特に冬に違いが出る

一年中緑を保っている常緑樹と、秋に紅葉して葉が落ちる落葉樹の二種類があります。

落葉樹の方が季節を感じることができますが、落ち葉の手入れが大変です。

しかし、寒くなるころには完全に落葉しているため、日光を遮らないというメリットもあります。

常緑樹は夏の暑さに強い品種が多く、シンボルツリーとして使う場合が多いです。

 

 

  • 日当たりに配慮して植える場所を決める

植えてから1年で枯れてしまったということがないように、植栽には適した日当たりの場所を選ぶ必要があります。

夏に水をやる場合は、気温の高くなる日中を避けて、早朝に水やりするのも効果的です。

 

 

 

庭木にお勧めの植栽の品種7選

ここからは、庭木としてよく使うお勧めの品種をご紹介します。

どれも定番品なので、流行り廃りがないので、シンボルツリーとしてもお勧めです。

 

 

  • ソヨゴ

庭のどこでも使える頼りになる木で、成長が緩やかであるため、樹高を抑えることも容易な定番樹種です。

一本立ち・株立ちの両方で使用できますが、目隠しの場合は株立ちが便利です。

常緑樹ですが、雌株であれば秋に小さな赤い実を鑑賞することができます。

 

 

  • シマトネリコ

常緑樹でありながら、繊細な葉をもっているため、シンボルツリーとして大人気です。

ソヨゴに比べて安価な上、剪定も簡単で、日差しにも強いという魅力があります。

 

 

  • イロハモミジ

和風の雰囲気を持つ落葉樹であり、秋の紅葉が大変美しいですが、洋風の家でも意外に合います。

樹高があるため、植える場所とある程度のスペースを必要とします。

一株立ちだと10mを超えることがあるので、庭木の場合は基本的に株立ちで利用します。

 

 

  • オリーブ

完全に洋風の雰囲気を持っているため、和風建築には合いません。

しかし、一本で完成された雰囲気を持ち、おしゃれなシンボルツリーにお勧めです。

日当たりを好みますが、比較的寒さにも強いので、手入れはしやすい方となります。

樹形は広がるタイプなので、ある程度の植栽スペースを必要とします。

 

 

  • レモン

樹高の低い常緑樹ですが、何といっても実が収穫できる実用性が人気です。

オリーブの木は自家受粉しないのに対し、レモンは単体でレモンの実を収穫できます。

風水の中で、黄色は金運アップとされているため、それを踏まえて金運を司る西側に植えるケースがあります。

 

 

フェイジョア

南米産の常緑樹であり、他の南米原産と同じく成長が早い樹種で、メンテナンスは簡単な部類です。

オリーブよりも緑が強いですが、基本的な印象はよく似ています。

夏前に白と赤の南国風で華やかな花が開花しますが、オリーブと同じく自家受粉はしないため、一本では果実は生りません

 

 

ハイノキ

日本で自生している木で、枝葉が細く儚げな印象で、和風にも洋風にも合う常緑樹です。

日差しにはそこまで強くなく、寒さにもあまり強くありませんので、家の北側に植えるのに適しています。

あまり直射日光が強いと葉が落ちることがあるため、特に植えてから1年~2年は注意が必要です。

 

 

 

庭木に適さない樹種の特徴

  • 背の高い木(街路樹系)
  • 香りの強い木は事前に確認

 

住宅に植える庭木としては、樹高が大きくなる木は避けた方が良いです。

たとえば、街路樹としてよく見かけるイチョウやケヤキ、ポプラやサクラは、庭木としては大きくなりすぎる傾向です。

他にも、キンモクセイは広い庭園であれば、漂う香りを楽しむことができますが、自宅の庭のような限られた空間だと香りは強く感じます。

植える前に、実際の距離でどのような香りかチェックすることをお勧めします。

 

背が高い木を低く見せようとして、深く植えることは生育によくないため、やってはなりません。

土被りが深いと、地際から二段根を生やして酸素と水を吸収しようとします。

余った土や落ち葉、堆肥はかけないようにして、根が見えるか見えないかの位置がべストの深さです。

 

予想以上に高くなりすぎた場合は、樹木の最も高い枝を切り落として、芯止めを行います。

 

切り落とした部分から雑菌が入ることがあるため、上記のような癒合材を塗布して端部を保護します。

芯止めを繰り返すと、高さを抑えることができますが、脚立に乗る作業になるため、不安な場合は依頼しましょう。

 

 

 

シンボルツリーをプランターで育てる

シンボルツリーは樹高があるものが多く、根も深くまで張ります。

最初はプランターで育てて、大きくなったら庭に植え替えるのが一番お勧めです。

プランターでずっと育てる場合は、大型プランターが必要で、当社ではユニソン製をお勧めしています。

 

 

プランターは保水性が庭よりも低いため、樹種選びにも注意が必要です。

たとえば、商業ビルや店舗でオリーブをプランターで育てているところがありますが、オリーブは乾燥に強いため最適です。

 

当社ではエクステリア工事に併せて、植栽工事の手配も可能です。

住宅のことであれば、何でもお気軽にご相談ください。