カーポート|建てるまえに知っておきたい3ポイント

浜松は風が強い地域です。大型で勢力の強い台風が来るたびに、カーポートや屋根の修理のリフォーム依頼があります。

 

カーポートの場合、ポリカーボネートと呼ばれる透明な屋根材はすぐに交換できますが、柱が折れたりすると新品と交換になることもあります。

 

今回はカーポートの工事の流れと知っておきたい選び方のポイントをご紹介します。

 

 

 

工事の流れ

カーポートを建てる際は、まず地面を掘っ柱を差し込みます。メーカーにもよりますが、おおよそ50cm程度埋めるのが一般的です。そのままだと倒れてしまうので、柱の廻りにはコンクリートの基礎が必要です。

 

まずは地面を掘削し、砕石を入れて整えた後、柱を立てて、コンクリートを流し込みます。なお、コンクリートは雨が降っていると打つことができません。水がコンクリートに混ざると、強度が下がってしまうためです。

 

ただし、コンクリートの打設後は逆に乾燥が厳禁となります。場合によっては水を撒いたり、シートをかけて乾燥を防ぎます。天候をよくを見ながらミキサー車の手配をすることが大切です。

 

後は柱に梁を取付して、屋根材を貼れば完成となります。

 

 

 

カーポートを選ぶときの注意点 ①サイドパネル

カーポートの側面につける、風除けの塀をサイドパネルと呼びます。視線を遮ったり、雨が入ってくるのを防ぐ効果もあります。

 

しかし、浜松は全国的に見ても風が強い地域であり、サイドパネルをつけると、風の影響をダイレクトに受けることになります。

 

特に片持ちタイプのカーポートの場合、台風などで耐えきれなくなると、柱の根元で折れることがあります。開けた土地で、風が強い場合は、サイドパネルはお勧めいたしません。

 

お住まいの地域や設置場所をきちんと観察し、風の強さを予測することが大切です。

 

 

 

カーポートを選ぶときの注意点 ②高さ

車を買い替えたので、カーポートの高さが足りなった、高さを高くしてほしいという依頼がときどきあります。

 

建てる前なら高さを変えるのは柱をロングタイプへ交換するだけですが、一度建ててしまうと、屋根と柱を撤去した上でコンクリートからやり直す必要があります。新設するのと同じくらい費用が掛かってしまうこともあります。

 

そのため、カーポートの高さで迷ったときは、高い方を選ぶのがおすすめです。日本の車自体がSUVに代表されるように、車高が高いものになりつつあります。標準柱(2m程度)とロング柱(2m30cm~)を選ぶ場合、ロング柱の方が良いでしょう。

 

 

 

カーポートを選ぶときの注意点 ③費用に余裕があれば金属屋根タイプ

カーポートは透明なポリカーボネート製の屋根材が主流です。ところが、透明な屋根材は強風時に弱く、耐用年数も10年程度です。もし費用に余裕があるのであれば、金属屋根タイプがお勧めです。

 

写真はLIXILのSCシリーズです。ちなみに、金属屋根のカーポートが破損したという報告は、今まで一件もありません。