良い間取り、悪い間取り
リノベーションや新築を検討する場合、建物の間取りがとても重要です。
一般的に、住む方のライフスタイルに合わせて間取りを自由に決めていくことになります。
ところが、よく考えないとせっかくの自由度を生かせず、使い勝手が悪い間取りになってしまうこともあります。
今回は良い間取りとは何か、お伝えしていきたいと思います。
良い間取り
①メリハリのある間取り
建物の面積は限られています。
時間を長く過ごす部屋を大きめに、滞在時間が短い部屋は狭くしたり、無くしてしまいます。
たとえば、最近の住宅は廊下が少なくなっていることをご存じでしょうか。
廊下は部屋と部屋をつなぐ役割がありますが、そこでくつろいだりしません。
LDKを建物の中心に据えて、そこから各居室に直接アクセスできるようにすると、廊下を少なくすることができます。
②流行りに乗らず、本当に必要か考える
他にも料理の好きな方は、キッチンやパントリーを広めにとることも有効です。
洗濯を室内干ししたい方は、洗面室を広めにとることも良いでしょう。
反対に、ウォークインクロゼットはご希望される方も多いですが、通路を設けるため広い面積を必要とします。
ウォークインクロゼットやファミリークロークは、本当に必要かどうかよく考えましょう。
③狭い部屋こそ広くする
住宅のトイレは通常1帖ですが、1.5帖にすると大変広く感じます。
1.5帖のトイレであれば、手洗いやカウンターを設置することができるようになります。
同じように、玄関を0.5帖増やすと明らかに広く感じるようになります。
水洗を設けることで、帰宅後すぐに手洗いすることも可能です。
僅か0.5帖増えるだけですが、その差は小さくありません。
ところが、リビングを0.5帖増やしても、殆ど体感できる差はありません。
④吹き抜けに注意
リビングに階段を設置したり、吹き抜けを設置を希望する方が増えています。
ところが、リビングなどのエアコンを使用する部屋に、吹き抜けを設けるのは注意が必要です。
熱い空気は軽いので、寒い空気が下に溜まるようになります。
そのため、広いリビングの場合、吹き抜けがあると冬場の暖房効率はかなり下がってしまいます。
反対にリビングの面積がとれない場合、吹き抜けを設けることで狭さを感じないようにすることもできます。
まとめ
この記事では、間取りの考え方のほんの一部を紹介しています。
良い間取りのためには、まずは現在のライフスタイルをよく知ることが大切です。
どこで過ごす時間が長いか、どういった家具があるか、どこの収納が足りないか等々・・・
そこから間取りのプランニングがスタートします。