張替えをする前に!床の基本4パターン

実は、床の張替えにはやり方がいろいろあることをご存知でしょうか。

工法によって、使える床材の種類も限られてしまいます。

今回はメジャーな4種類に絞ってご紹介いたします。

 

 

 

①重ね張り工法

最も簡単でスピードのある工法です。

既存の床材の上に、新しい床材を重ねて張っていく方法です。

床材はフローリングやフロアタイル等、いろいろな種類から選べます。

 

重ね張り工法のメリットは、既存の床材の解体費や処分費がかからないこと。

二重床になるので、床の強度が上がって防音効果も期待できます。

工期が短いのも嬉しい点です。

 

注意点

新しく張る床材の厚みの分だけ床が上がってしまいます。

敷居部分の高さによっては、段差ができてしまうことも。

今ある建具や敷居とのバランスをよく見て、床材の厚みを選ばなければなりません。

 

重ね張り工法はメリットが多く、最も人気

 

 

 

②根太工法

日本でもっとも普及している従来からの工法です。

 

大引と呼ばれる90mmの角材をヨコに配置。

その上に根太と呼ばれる角材をタテに配置。

タテヨコの格子状の木組みに、厚さ12mmの捨て貼り合板を貼ってその上にフローリングを貼ります。

 

捨て貼り合板を貼らずに、そのままフローリングを貼っている住宅もあります。

こうした場合は地面からの湿気にフローリングが直接晒されるため、年月が経つと床がへこむようになります。

歩いたときに床鳴りやへこみが発生したら、早めに修理が必要です。

 

 

 

③剛床工法

捨て貼り工法との違いは根太を使わないこと。

その代わり、厚さ24mm以上の合板を大引に直接載せていきます。

部材も少なくシンプルな施工なので、新築では増えつつあります。

 

こちらは根太工法の床を剛床工法で作り直しているところ。

前は歩くとへこむような状態でした。

 

根太まで全て撤去、きれいに掃除します。

大引は残しておきます。

 

24mm合板を貼った上に、フローリングを貼って完成。

根太工法→剛床工法で、厚さは以前の3倍になり強度も十分です。

 

剛床工法は床を低くすることができるので、段差を無くしたいときにも便利

 

 

 

④番外編:直貼り工法

マンションの床の下はコンクリートで作られていることがあります。

(コンクリートスラブと言います。)

その場合は、天井高を確保するために、コンクリートに直接フローリングを貼らなくてはなりません。

これを直貼り工法と呼び、直貼り対応のフローリングしか使うことができません。

直貼りフローリングは、階下に音が響きやすいので、L値(遮音性能)が設定されているのが特徴です。

 

コンクリートの下地は、直貼り工法

 

 

当社は全ての工法にも対応しており、施工数も豊富です。

気になる点はお気軽にご相談ください。