電柱移設のやり方
カーポートを建てたり、駐車スペースを新設して間取りが変わると、
車の出し入れに電柱が邪魔に感じるときがあるかもしれません。
そんな時は、電柱を移設することができないか、考えてみるのも一つの手です。
当社でも、今年の3月末に現場の電柱移設を1件行いました。
今回はそんな電柱移設の流れをご紹介いたします。
なお、こちらは浜松市のケースになります。
地域によって事情が異なることがあるのでご注意ください。
①移設先の土地所有者を確認
まず最初に、電柱の移設先の土地所有者を確認します。
電柱移設において密接にかかわってくるのが、電柱が建っている土地の所有者(地権者)です。
電柱の移設をする場合、移設先の土地の所有者の許可が必要です。
つまり、他所の土地や公道へ移すといった土地所有者が変わるような移設はとても難しいです。
移設元・移設先がどちらも自分の土地であるのが理想的です。
また、移設先が自分の土地であっても、隣地境界線の付近になる場合は、
お隣の方へ配慮して、事前に相談しておくのが良いでしょう。
②移設元と移設先の場所を確認
次は、移設元と移設先の場所を確認しておきます。
電柱移設工事では、まず移設先に新しい電柱を建てます。
そしてすべての架線を架け替えた後、古い電柱を撤去します。
数十cnなど、近すぎる距離の移設は作業的に困難なので、断られることがあります。
現在の位置と移設希望の位置を調べ、距離を測っておきます。
③電柱の所有者に連絡
次は電柱の所有者へ連絡します。
所有者は、電力会社か電話会社であることが多いです。
電柱本体に各会社の識別番号が振ってありますので、そちらをメモしておきます。
(識別番号は必ず質問されます)
1本の電柱に、電力会社・NTTどちらの番号もある場合もありますが、
上から順に電話していくのが確実です。
電柱移設を希望する旨を伝え担当部署を教えて貰います。
事前に調べておいた電柱の識別番号と、どのように移設したいかという点を担当者へ伝えます。
④現地立ち合い
現地で担当者と会って、最終確認を行います。
自己負担額が発生するか否かは、ケースバイケースのことが多いようです。
依頼から工事完了は3~4か月程度が目安です。
共架が多く、複数の事業者が1本の電柱を使用している場合は、
工事の調整に時間を要するため実施までに期間が空くことがあります。
スケジュールの目安を確認しておくと良いでしょう。