天窓からの雨漏りの原因・補修方法

今週は雨漏りの補修工事のご依頼が多くありました。

大雨が降った後は、普段浸水しない場所まで水が入るため、雨漏りが発生するケースが多くなります。

本日は天窓(トップライト)から雨漏りしたお客様の補修工事を行いました。

今回は、そんな天窓からの雨漏りの原因と補修工事の流れをご紹介いたします。

 

 

 

天窓からの雨漏り

雨漏りがある場合、どんな場合でも原因調査を行いましょう。

やり方はいたってシンプルで、室内側の水漏れ箇所を逆に辿っていくだけです。

 

天窓の場合は、天井裏を通ってくる場合が多いです。

そんな場合は、天井裏に入ってチェックしていきます。

なお、押入やクローゼットの天井は、こんな時のために簡単に取り外せるようになっていることが多いです。

 

 

 

パッキンの劣化

屋根の勾配が緩やかな場合、ちょっとしたでっぱりにも水が溜まりやすくなります。

今回も、屋根に登って天窓をチェックすると、水が溜まっていた痕跡が残っていました。

ちょうど室内で水が染み出ている箇所とも一致するので、このあたりから雨漏りしているようです。

窓ガラスを固定してるゴムパッキンが劣化しており、亀裂が入っていました。

 

 

 

シーリング打ち直し

外壁廻りの補修工事には、耐水材料を使用します。

よく使われるのは、シリコン性のシーリング(シール剤)です。

硬化には最低1日はかかるため、施工前には天気予報をチェックします。

 

 

まずは、劣化したパッキンを撤去します。

続いて、ガラスについた泥や砂も拭いて清掃します。

汚れがついているとシーリングの密着性が弱くなるので、大切な作業です。

 

 

施工する箇所の周りに養生テープを貼ります。

あとでベタつかないように、なるべく粘着性の低い紙テープを使用します。

再発防止のために、雨漏りしている箇所だけではなく、窓の下辺すべてを施工します。

シーリングをコーキングガンで打って、ヘラで均します。

 

 

養生テープを撤去すれば完成です。

余分な箇所にシーリングがついてしまった場合は、早めに不要な布や布で拭きとるようにします。

水で流しても取れないため、新聞紙等を用意しておくと便利でしょう。

 

こうした防水層の寿命は、たいていの製品で10年程度です。

天窓は外壁についている窓に比べて、直射日光の影響を受けやすいといえます。

ほぼ劣化していることが多いので、定期的に点検をしていただき、

もし外壁塗装をする機会があれば、一緒にやってしまうのが便利でしょう。