集合住宅|塗装と一緒に防水工事を!

集合住宅の塗装工事が始まりました。

一般的に塗装工事と呼びますが、足場工事+防水工事+塗装工事の三種類を施工します。

今回は面積が広いこともあり、2か月間かけて順番に工事を行っていきます。

 

塗装工事と防水工事は足場の範囲が同じなので、一緒に施工するのがスタンダード。

メンテナンスの必要なタイミングも同じくらいといえるでしょう。

色あせやチョーキングの起きている外壁は、防水目地にクラックが入っていることが多いです。

雨漏りが発生する前にメンテナンスを行うのがベストです。

 

今回は防水工事の実際の様子をご紹介したいと思います。

まずは屋上面の防水をしたあとに、外壁側面の防水を行います。

 

 

 

足場の設置

最初は足場を組み立てます。

トラックを大量に使い、足場材を一気に搬入していきます。

施工は一日で完了しました。

 

 

 

屋上防水

防水工事の基本は目地を埋めていく作業になります。

 

埋める材料のことはシール材と言います。

シール材は紫外線や乾燥の影響で、毎年少しずつ痩せていきます。

ヒビが開いたり、ハガレが大きくなると防水層の下に水がしみこんで雨漏りになります。

 

 

雨漏りの原因になりやすい笠木。

 

バックアップ材で型枠をつくる、ブリッジ工法で施工していきます。

ブリッジ工法は、大きく盛り上げてシール材を打っていくのが特徴です。

場所ごとに適切な工法を選ぶ必要があります。

 

 

同じく雨漏りの定番となるドレンまわり。

排水のため、水がたまりやすいポイントです。

 

 

目地を埋め終わったら、シート全体をコーティング塗装をして完了です。

 

コーティング塗装をすることで、シートへの紫外線ダメージを減らします

目地のシールとセットで行うことで、防水層の耐用年数を伸ばす効果があります。

 

屋上はもっとも環境が厳しく、大量の雨と紫外線が降り注ぎます。

劣化も進みやすいので、しっかりと対策したほうが良いでしょう。

 

 

 

外壁防水

外壁材の目地も同じように埋めていきます。

プライマーを打った後にシーリング材を充填します。

窓が開閉できなくなるため、事前に入居者の方へ工程表や注意事項をお伝えしておきます。

 

 

換気ダクトなど、外壁の貫通部も雨漏りしやすいポイントです。

たっぷりとシーリング材を塗っていきます。

梅雨なので工事が遅れがちですが、一面ずつ仕上げていきます。

 

 

防水工事が終わったら塗装工事を行って足場を解体すれば完成です。

安心して長く住んでいただける住宅になりました。