クリアファイルのロゴの消し方
今回の記事は建築とは直接関係ありませんが、クリアファイルに印刷された文字やロゴを消したいという場合の方法を説明する記事です。
他にも印刷や塗装を消したい場合は、ほとんどの製品において同じ方法で消すことが可能です。
除光液やシール剥しに浸したり、サンドペーパーで物理的に削ったりして大変な方もいらっしゃるようなので、簡単なやり方をご紹介したいと思います。
写真は実際に印刷を消したクリアファイルですが、ロゴを消した後も傷も無いためまったく分かりません。
ラッカーシンナーで擦るだけ
ラッカーシンナーを柔らかい布に含ませて軽くこするだけで、印字はすぐに落ちます。
クリアファイル本体はプラスチックですが、ポリプロピレンなのでシンナーでは溶けません。
換気が必要なので、窓を開け放って作業するか、屋外での作業を行ってください。
ラッカーシンナーはラッカーうすめ液とも言い、ホームセンターの塗料コーナーで誰でも購入することができます。
業務では16ℓ缶を使用しますが、DIY用の小さいタイプも販売されています。
ラッカーシンナーとは
工事で使用するシンナーは二種類あり、ラッカーシンナーとペイントシンナーです。
どちらも塗装の際の塗料の粘度の調整や、塗装道具の洗浄に使っています。
ラッカーシンナーはラッカー塗料に使い、ペイントシンナーは油性塗料に使います。
ラッカーシンナーとペイントシンナーの違いは、ラッカーシンナーの方が溶解力が強く、乾燥も非常に速いです。
ペイントシンナーでは溶解力が弱いため、プラスチック製品のロゴや文字はほとんど消えないため、誤って購入しないようにご注意ください。
ペイントシンナーとラッカーシンナーでは溶解力が全く違うため、例えばペイントシンナーをラッカー塗料に入れると塗料が使えなくなってしまいます。
逆にラッカーシンナーを油性塗料に入れると、塗料を必要以上に溶解してしまうので、こちらも使い物にならなくなってしまいます。
塗料には色々な種類があります。
当社が住宅工事で使う塗料だけでも、水性塗料、油性塗料、オイルステイン、アクリル塗料、ウレタン塗料、シリコン塗料、フッ素塗料、無機塗料、ラジカル塗料・・・
それに加えて、たとえば水性塗料はEP(合成樹脂エマルションペイント)と呼んだり、名前の表記も様々です。
塗料に関する知識を持ち、下地の状況に合わせて、適切な塗料やシンナーを選定することで、良い仕上がりの工事ができます。
シンナー作業の注意点
塗装(シンナー)作業時の注意点は二つ、換気と火気厳禁です。
シンナーは有毒性があるため、長時間継続的に使用すると人体に悪影響があります。
必ずよく換気して、空気を取り入れるようにしてください。
また、特にラッカーシンナーは乾燥が非常に早く、引火性も高いです。
火気のある場所では絶対に使ってはなりません。
また、シンナーが手についた場合はすぐに水で洗う必要があります。
シンナーが手に付いたままだと、手の油分まで分解されるため、肌荒れの原因になります。
同じプラスチックでも、アクリルやポリスチレンは溶けますが、ポリプロピレンやポリエチレンは溶けないため、ポリエチレン製(塗装用)の手袋が便利です。