犬の鳴き声対策に、防音リフォームが効果的
マンションやアパートにお住まいの方にとって、騒音問題が最も件数が多いトラブルです。
ペット可のマンションであっても、鳴き声で近隣からクレームがあったという方も少なくありません。
鉄筋コンクリート造の建物は比較的音を通しませんが、それでもピアノや鳴き声といった音は聞こえる場合があります。
今回は、住宅向けの防音リフォームについて、いくつかの種類に分けて解説します。
内窓を設置する
防音工事として、最も手軽でなおかつ効果が高いのが、内窓の設置です。
屋外へ音が最も漏れやすいのが、窓やドアといった建具です。
開け閉めをするため、構造上隙間ができやすいことから、壁や天井といった密閉箇所に比べて音が通りやすいポイントとなります。
内窓を付けることで密閉性が高まり、音漏れを大きく抑えます。
副次的な効果としては、内窓はペアガラスで樹脂枠となっているため、結露防止や断熱対策としても優れた効果を発揮します。
そのため、補助金の対象になることが多く、今年も先進的窓リノベ2024事業の対象として補助が出ています。
工事が一日で完了するという手軽さもメリットです。
防音壁を設置する
内窓の設置でも不十分な場合は、防音壁の設置を検討します。
防音壁は、防音に効果がある素材を組み合わせることで造作します。
壁の中に、ロックウールやグラスウール、鉛ボード、遮音シート、インシュレーションボードといった防音素材を充填することで、音漏れを強力に防ぎます。
防音材はそれぞれに特性が異なっており、周波数によって減衰効果が異なります。
そのため、防ぎたい音に対応した防音素材を選択することが大切になります。
防音壁の表面を有孔ボードにすることで、音を吸収する効果が高まり、より防音効果を高めることが可能です。
こちらも内窓と同様、防音効果と同時に、断熱効果も高まるというメリットがあります。
こちらの写真は当社の標準遮音壁となるダブル防音仕様です。
16kg高性能グラスウールと遮音シートを組み合わせることで、高い防音性能を発揮します。
写真下の黒い部分が遮音シートであり、これ単体でも1000hzの音に対して、20dBの軽減効果を発揮します。
ダブル遮音仕様にすると、部屋の中で防犯ブザーを鳴らしても、外には全く聞こえません。
遮音カーテンの設置
遮音カーテンとは、生地の裏面に専用の遮音材コーティングがされたカーテンです。
前述の内窓や防音壁とは異なり、完全に音を消すような効果はありませんが、音の通りを緩和することで透過損失効果を高めています。
設置が手軽でどこにでも取付できる上、開け閉めが簡単なのもメリットです。
生地の特性上厚みがあるため、遮音だけではなく、遮光カーテンとしても機能します。
ペットの鳴き声の流出防止だけではなく、病院の個室カーテンとして外部からの音を遮るといった使い方もします。
生地の表面に加工処理を行った、吸音カーテンというタイプも存在します。
解決方法も一つではありませんので、防音工事をご希望の方はお気軽にご相談ください。
雨音対策、楽器対策、騒音対策、ペットの鳴き声対策、二階の足音対策など、いろいろな施工経験の中からベストな方法をご提案いたします。