すぐできる!部屋が暗い時の対策
部屋が暗いとき・・・
部屋の明るさを考えるとき、もっとも大切なのは日光です。
ところが、採光は立地によって明るさは異なってきます。
家を設計するときは、まず日あたりや周囲の景色を調べます。
そこから、採光計画を立てて、窓を配置することになります。
リフォームで窓の位置や大きさを変えるのは、外壁の補修が必要となる大がかりな工事です。
今回は比較的簡単にできる部屋の明るさ対策をご紹介します。
クロスを貼り替え、明るいトーンへ
クロス(壁紙)の色を変えるのは、簡単なリフォームの一つです。
しかし、部屋の面積の約75%を占めており、張り替えの印象は大きいです。
費用が安く済む割に、コストパフォーマンスの高い工事といえるでしょう。
こちらは、実際のクロス貼り替えの施工事例です。
Before
プライバシー保護のため一部を加工しています
After
Afterは照明もついていない状態ですが、はっきりと違っています。
明るい色に変えるだけで、光を反射して部屋全体が明るくなります。
逆に寝室はグレーなどの暗い色がおすすめです。
光を吸収して反射が少なくなるため、落ち着いた空間をつくることができます。
なお、天井を高く見せたい場合は天井の色を明るく。
壁の色を少し暗くするのもセオリーのひとつです。
照明を交換する
もうひとつお勧めなのは、照明の追加や交換です。
照明の明るさはルーメンという単位で表示されています。
よりルーメンの大きい数字のものに取り換えると明るくなります。
また、照明が照らす範囲をチェックすることも大切です。
ペンダントライトやダウンライトなどは照らす範囲が狭いことも。
間接照明と併用を前提につくられているものもあります。
このようなときは、照明を追加することも解決策の一つです。
たとえば、ダウンライトだけでは暗い場合は、間接照明を追加すると部屋全体が明るくなります。
こちらはダウンライト4基+間接照明の天井の写真です。
この間接照明は、コーブ照明と呼ばれる手法です。
照明を天井に反射させることで部屋全体を明るくしています。
光源が見えないので、ダウンライトのシンプルさを損ないません。
天井が明るくなることで、空間が高くみえるのもメリットです。
このように、壁に光を当てて反射させる手法はコーニス照明と言います。
間接照明は一般の住宅では見ることは少ないですが、
私たちはよく取り入れるおススメの明るさ対策です。
コーブ照明・コーニス照明ともに検討してみるのも良いかもしれません。
他にも・・・
屋根工事と組み合わせてトップライト(天窓)の追加や、窓の追加をすることも可能です。
新築時の図面をお持ちいただくと、工事を検討する際にスムーズです。