キッチンの幅、240㎝ or 255㎝?
- I型 シンプルな形状で安価だが、幅が広いと移動距離が伸びて動きにくい
- L型 導線が短く作業効率が良いが、近年はあまり見かけない
- ペニンシュラ型 I型の対面キッチンで、コンロ側が壁に付いているタイプで最も人気
- アイランド型 ペニンシュラ型を壁から離した開放感のあるタイプだが高額
キッチンのリフォームする場合、LIXILやTOTOの浜松ショールームに行くことがあります。
ペニンシュラ型やアイランド型をお選びのお客様から、キッチンの幅は240㎝と255㎝、どちらが良いのか?という質問をよくいただきます。
この記事では、キッチンの中でも質問が多いサイズの話を解説していきます。
キッチンの幅
システムキッチンの幅は、一般的には255㎝のものが主流です。
木造住宅の間取りは91㎝のマス目に沿って作られており、255㎝はちょうど3マス分にピッタリ納まります。
部屋の間取りに合わせやすいという事が、良く採用される理由の1つと言えるでしょう。
ただ、どのサイズが良いかはキッチンの間取りの広さと、使い方で変わります。
まず、キッチンはコンロ、調理スペース、シンクの3つで構成されます。
3つの部分にそれぞれどのくらいのスペースを求めるかで、キッチン全体のサイズが決まります。
まず、ビルトインコンロのサイズは幅60㎝と75㎝の二種類が一般的です。
幅75㎝のものとなると、大きな鍋を同時に使えて、広々としたスペースを確保できます。
シンクのサイズは主に70㎝~80㎝が主流であり、幅90㎝になるとかなりゆったりと作業ができますが、幅80㎝のシンクでも鍋などの大きな物もラクラク洗えます。
自分に合った寸法を求めるには、普段お使いのキッチンにまな板を置いて、左右に食材を置いて、どのくらい足りないかを考えましょう。
少し余裕があるくらいを目安に考えるのが一番分かりやすいです。
今お使いのキッチンに比べて、どのくらい広くしたいか考えるのも良いやり方です。
コスト的にも、たとえばLIXILの標準グレードキッチン「ノクト」の場合、幅255㎝の基本的なプランで定価約95万円です。
幅225㎝、255㎝、270㎝の中でサイズを変更しても価格差は1万円程ですが、285㎝の大型サイズにすると、プラス5万円と割高になる傾向があります。
できれば、幅は225㎝、255㎝、270㎝から選ぶのがお勧めです。
キッチンの高さ
キッチンの高さも、使い勝手を左右する大切なポイントで、おすすめ高さは、身長÷2+5㎝となります。
つまり、身長160㎝の方なら、適したキッチンの高さは85㎝です。
高すぎると作業がしにくく、低すぎると腰に負担がかかるため、しっかり計算して自分に合ったものを選びましょう。
一般的に男女は、10㎝の身長差がありますが、ご家族のうち、一番よく使用する人の身長に合わせます。
ちなみに、一般的なキッチンは5㎝間隔での注文が可能ですが、一部上位機種は2.5㎝単位での調整が可能です。
キッチンの奥行
壁に面したI型やL型の場合、奥行の寸法で一般的なのは65㎝です。
壁に面していない「ペニンシュラ型」「アイランド型」の場合は、より広い75㎝~100㎝が一般的です。
奥行が広ければ良い訳でもなく、広くしすぎると、その分リビング・ダイニングスペースが狭くなります。
手が届きにくく、反対側へ回って掃除しなくてはならないこともあります。
天板がフルフラットだとリビング側からキッチンの上が丸見えになるので、こまめな片付けが必須となります。
手元を隠しておきたい方は、腰壁を設置するのがおすすめです。
腰壁には、カウンターを設置したり、コンセントを付けることも可能です。
キッチンは住宅設備の中でも高額かつ使用頻度の高いものです。
サイズ選びを間違えてしまうと、キッチン内の動線が悪くストレスを感じます。
浜松には住宅設備メーカーのショールームが揃っていますので、リフォームやリノベーションの検討をする際は、実物を見て確かめるのが一番です。
ご家族のためにも、使いやすく最適なキッチンを選択しましょう。