鳩、鳥、こうもり、ハチ・・・
建築物は風雨を防ぐことができるため、自然の動物が侵入してくることがあります。
大型の動物の場合は、シロアリ駆除のように薬剤を撒いて終わりという訳ではありません。
実際にあった事例をもとに、駆除や撤去の様子をご紹介したいと思います。
鳩・鳥類の侵入防止
鳩やムクドリが建築物の中に巣を作ることがあります。
雨戸の戸箱の中や、庇の内側、換気扇のフード等によく居ます。
糞害はもちろんのこと、病原菌を保持していることもあります。
鳥獣保護管理法で生体や卵の撤去は禁じられていますので、防鳥ピンや防鳥ネットの取付が有効です。
小屋裏のコウモリの侵入防止
対処の難しい生き物です。
10mm程度の隙間があれば、どこからでも屋内に侵入してきます。
コウモリが住んでいる場合、小屋裏のボードや断熱材に糞が散乱しているのですぐに分かります。
また、お住まいの方も動き回る音などで気づきます。
コウモリは忌避薬をまいたり、侵入口を埋めることで対処します。
軒天と外壁の取り合い部分や、換気口から屋内へ侵入するケースが多いです。
こうもりも哺乳類なので、鳥獣保護管理法が適用されます。
生体や卵の撤去はできませんので、不在の時を狙って施工します。
ハチの巣の撤去
これまでご紹介した害虫獣とは異なり、攻撃してくる生物です。
ご相談が来るのは、スズメバチかアシナガバチのいずれかです。
どちらも刺されると危険であり、暑くなる季節(7月~)に活動が盛んになります。
アシナガバチに比べて、スズメバチの方がより攻撃性が高いので注意が必要です。
スズメバチの駆除は、DIYで対応しない方が良いでしょう。
市販の合成ピレスロイド系殺虫剤を、少し離れたところから吹きかければ数秒で駆除できます。
すぐに使い切るので、2~3本持っていきます。
コウモリとは逆に夕方には巣に戻ってくるので、夕方に駆除すると一網打尽にすることができます。
ただし、噴霧量が少ないと巣から大量に出てくるので、防護服は正しく着用します。
また梯子や脚立などの不安定な足場による作業は、危険なのでお勧めしません。
ハチの駆除が完了したら、巣を取り外します。
たいていの場合、ハチの巣は高所にあることが多いため高所作業車や足場が必要になるケースが多いです。
写真は、今日実際に駆除したアシナガバチと巣です。
アシナガバチの巣はシャワーヘッドのような形状をしています。
直径10cmほどの小さな巣ですが、10匹以上の蜂が出てきました。
こちらも高所の外壁面にありましたので、12.5mの高所作業車で訪問して撤去しました。
ハチに関しては、浜松市の公式サイトでも駆除の方法を紹介していますので、そちらもご覧ください。
足場のあるうちに・・・
足場をかける際は、一緒に複数の工事を行うと便利です。
足場があると、害虫駆除だけではなく、アンテナ・LANといった電気通信工事が簡単にできます。
他にも壊れた雨樋の交換や、雨漏り防水工事なども可能です。
外壁塗装等で足場をかける際には、併せて屋根・外壁の点検を行います。
一緒に直した方が効率的な場合は、その際にご報告いたします。