庭石、処分する前に・・・
外構工事をやっていると、よくある問い合わせが庭石の処分です。
昔は庭造りの際に庭石を置くことが多かったのですが、スペースを占領するので処分したい方が増えています。
実は、庭石は大きさによって処分の仕方や金額が異なります。
処分する前に知っておいた方が良い知識を、簡単にご紹介します。
小さい庭石
人力で持ち上がる程度のもの(100kgくらいまで)は、対処が簡単です。
手間もあまりかからないので、タガネと石頭(ハンマー)で割ることもあります。
タガネは金属や岩石を加工するための工具で、割ったり削ったりする作業で使用します。
大きい庭石
一抱えくらいから軽自動車くらいまで様々です。
トン数(重さ)によって、処分費が変わります。
岩の種類によって比重が変わるので、見積も見た目から判断したおおよその金額になります。
ブレーカーというアタッチメントを取り付けた重機を用意して、岩を割ります。
事前の準備が必要なので、大きい岩は早めにご相談いただきたいと思います。
重機を使うので、破砕作業自体はすぐ(軽自動車くらいの岩で30分程度)完了しますが、大きな音が発生します。
割った岩は、大型ダンプに載せて回収します。
岩を綺麗に割って再利用したい場合は、建築会社(当社)ではなく、庭屋さんに依頼するのがおすすめです。
時間はかかりますが、ドリルで穴をあけ、くさび(セリ矢)を打ち込んでハンマーで割ります。
ピラミッドの建設でも使われていた伝統的なやり方で、割れる方向をある程度コントロールすることができます。
ちなみに、当時はセリ矢ではなく、木杭を岩に刺して水をかけ、含水率を高めて膨張させることで割っていたようです。
現代でも、重機の入れない細かい場所では、重いものを持ち上げるのにテコの原理を使います。
ほかにも、直角を正確に出したり、斜辺の長さを求めるときはピタゴラスの定理(三平方の定理)を使います。
どちらもピラミッドのころから使われていた方法です。
現代でも通用するやり方があるのは面白いですが、それだけ便利なのだと言えるでしょう。
庭石まとめ
庭石は重さ・大きさによって対処方法が異なります。
重機が必要な場合は、作業スペースや事前準備が必要なので、早めに相談いただくのがおすすめです。
単体でご依頼いただくよりも、外構工事と併せての方が手間がかかりません。