雨漏りの原因、見つけました
毎年4月になると、雨漏りのご相談をいただくようになります。
今年も4件のお宅へ伺って、雨漏りの修理をしてきました。
雨漏りの原因は、屋根か外壁から水が入ってくることです。
屋根のパラペットや、外壁だと窓周りなどはかなり怪しい部分です。
非常にまれな例としては、基礎にクラックが入って、そこから雨水が侵入しているケースも見たことがあります。
雨漏りは原因を特定するのが難しい作業です。
屋根裏に入ったり、足場や高所作業車を使って屋根に登り、水が浸入する箇所を見つけることができればベストです。
どのあたりから水が入っているのかが分かれば、原因を推測することができます。
雨漏りが止まったのを確認してから、傷んでしまった内装の復旧工事を始めていきます。
雨漏りの原因見つけました
こちらは少し珍しい雨漏りの原因です。
瓦に割れは無く、瓦同士の隙間もシーリングで埋められていました。
瓦同士を固定するのはラバーロック工法と言い、一般的な雨漏り対策です。
一見問題が無いように見えますが、実はしてはならない場所をシーリングしています。
実は、写真の赤く囲った谷となる部分はシーリングしてはなりません。
より強固に瓦が固定されるように思えるかもしれませんが、
屋根の内部の湿気や水が排出されず、雨漏りの原因になります。
これは他の屋根材、たとえば化粧スレートの屋根でも同じで、上下の重なり部分には隙間を空けなければなりません。
桟瓦全て、四方をシーリングしてしまっていました。
今回雨漏りしている部分を含め、全ての箇所をやり直します。
シーリングを撤去すると、内部にたまっていた水がぽたぽたと流れていきます。
前回施工した業者の方も、善意で雨漏り対策をしてくれたと思います。
ですが、屋根材は耐水性と通気性を両立する必要があり、
余分なところもシーリングしてしまうと逆に雨漏りへつながります。
きちんと施工することが大切ですので、雨漏りでご不明な点があればご相談ください。
飛び込み営業にはご注意を
雨漏りや外壁塗装などの外回り工事は、飛び込み営業で来る業者も少なくありません。
ただし、中には非常に高額であったり、上記のようにやらなくても良い工事を行っているケースが散見されます。
太陽熱温水器の撤去工事なども、危機感を煽って、高額な工事を勧めていた例を見たことがあります。
太陽光の設置工事なども注意が必要です。
雨漏りや白蟻被害など、早めに対策をした方が良い工事があるのは確かですが、
焦って契約をする前に、一度お近くの建築会社で屋根・外壁の施工経験があるところへ相談することをお勧めします。