【新築工事⑤】捨てコン/配筋
①地縄→②地盤改良→③丁張り→④掘削→⑤捨てコン/配筋
今までは基礎を打つための準備を行ってきました。
今回からは、いよいよ基礎本体を造る工程に入っていきます。
基礎は鉄筋とコンクリートという二つの物質でできています。
コンクリートは圧縮力に強いですが、引張力に弱いです。
鉄筋は引張力に強いですが、圧縮力に弱いです。
二つが組み合わさることで、圧縮・引張の双方に強い基礎となります。
コンクリートに鉄筋を入れないと、簡単にヒビが入ってしまいます。
順番としては先に鉄筋を配置してから、合板で壁を造ったあとに、コンクリートを打ちます。
この鉄筋を配置する作業を配筋と呼びます。
また、合板で壁を造る作業を型枠と呼びます。
捨てコン
配筋に入る前に捨てコンクリートを打ちます。
捨てコンクリートを打っても、基礎が強くなるわけではありません。
ただ、地面がでこぼこしていると配筋作業が難しくなります。
作業性を良くして、施工精度を上げるために捨てコンクリートを打設します。
捨てコンクリートの厚みは50mmです。
捨てコンが打ち終わったら、鉄筋を通す位置に印をつけていきます。
配筋作業
配筋は基礎で最も大切なポイントの一つです。
使う鉄筋は、太さやつなぎ方、間隔などが細かく指定されています。
たとえば今回の場合は、使う鉄筋は13mmで、鉄筋同士をつなぐ場合は520mm以上の重なり幅をとります。
指定された鉄筋を、指定された箇所に結束機で緊結していきます。
鉄筋は必ずコンクリートが被るように設置します。
鉄筋がコンクリートの外に飛び出ると、錆びてしまうためです。
そのままにしておくと錆が広がり、基礎の強度が下がってしまいます。
どの場所で、どのくらいのかぶり厚が必要かは指定されています。
鉄筋は工場であらかじめ組んでくるやり方が増えつつあります。
ただし、今回のように複雑な形状の場合は、現場で加工しながら配置します。
配筋の際は、当社(施工者)側でも何度もチェックを行います。
図面通りに配筋がされていることを確認して、次の工程に進みます。
雨が良く降ったので、ポンプで排水しながらの作業となりました。
同時並行で大工工事も進めています
鉄筋の配筋が終われば、次は型枠となります。
型枠が組み終われば、いよいよコンクリートの打設です。
基礎の終わりも見えてきましたので、大工工事も並行して始まっています。
実際に組んでみた後、ばらして現場へ搬入することでスムーズな上棟を実現します。