夏の室内の暑さ|原因とその対策

夏も本番となり、暑さ対策の工事依頼が出始めました。

気温は1990年から右肩上がりで高くなっており、平均気温も1.3℃上昇したため、暑さも年々厳しくなっています。

今回は、住宅の暑さ対策工事の中で、とくに効果が高い3つをご紹介したいと思います。

 

 

 

1 小屋裏断熱材を設置する

築年数の経っている家や建売りの家は、まず断熱材の状況を調べてみて下さい。

特に小屋裏(屋根裏)部分の断熱は要注意。

古い建築物の場合、断熱材がきちんと施工されている家は少数派です。

1980年の省エネルギー基準(旧省エネ基準)が制定されるまでは、断熱工事という考え方が希薄でした。

 

繊維系断熱材の場合、隙間なく敷かれているかで効果が全く違ってきます。

既存の敷きなおすだけでも、夏の暑さ・冬の暑さを防ぐことがあります。

断熱材を追加したり、異なる種類の断熱材を組み合わせることも効果的です。

 

 

 

2 小屋裏換気システムを取付する

夏の小屋裏は大変暑くなり、8月は60度を超えることもしばしばです。

これだけ熱いと放熱に時間がかかるため、夜になっても屋根下の二階はなかなか温度が下がりません。

 

こんな時には小屋裏換気システムが有効です。

小屋裏に吸気口と排気口を設けて、外気が循環するようにすることで、早い排熱を促します。

 

法律で決まっているわけではないため、小屋裏換気システムは基本的にはついていない住宅が多数です。

夜になっても二階が暑く、寝苦しい方におすすめの工事です。

 

 

 

3 窓断熱の設置

窓のサイズは年々小さくなりつつありますが、いまだに熱の最大の侵入口です。

LIXILの調査では、居室に入ってくる熱の7割は窓からという結果もあります。

 

窓自体を最新のLow-Eガラスサッシに交換することもできますが、外壁の交換を含むような、大がかりな工事が必要となります。

既存の窓に内窓を設けて二重窓(インプラス)にしたり、ガラスをペアガラスに交換してしまうのも効果的です。

 

より手軽で人気があるのは、窓ガラスに断熱フィルムを貼ること。

窓の内側に細かい気泡の入ったフィルムを貼ることで、断熱効果を高めます。

当社ではスリーエム社の遮熱フィルムを使っていますが、南面に窓の多い店舗などで人気の工事です。

 

他にも、窓の外付け遮熱スクリーンを付けるのも良い方法です。

窓の外側で熱を遮ることができるため、断熱効果が高く、コストパフォーマンスも良好です。

 

 

 

番外編 すぐできる暑さ対策

外出するとき、エアコンを消す方は少なくないのではないでしょうか。

 

実は、エアコンとは暑い部屋を冷やすときに多くの電気を使う機械。

設定温度まで冷やした後、その温度を維持している時は、少ない電気ですみます。

 

ちょっとした外出をするときは、エアコンの設定温度を28度~30度位にしてそのまま出かけましょう。

意外に思えるかもしれませんが、つけっぱなしにしておく方がエコなことがあります。

 

ちなみに、室内外の温度差が激しい猛暑日の場合、スイッチのオン・オフをすると、室温を下げるのに負担がかかり、エアコンは電力をより多く消費します。

気温や外出時間によって使い分けるのがおすすめです。

 

 

 

本ページに記載した暑さ対策工事は、全て当社で施工実績があります。

悩んでいるポイントを教えていただければ、何が最もよい解決方法か検討してご提案させていただきます。

お気軽にご相談ください。