解体工事までの流れ&施主がやっておくこと
建物の解体工事は施主(発注者)が、いくつかの手続きを行う必要があります。
古家付きの中古の土地を購入された方向けに、全体の流れをご紹介したいと思います。
①まずはご近隣挨拶へ
所有権の移転が終わって土地の取得ができたら、まずは近隣へ挨拶に行きましょう。
事前にアポイントを取る必要はありませんが、菓子折りを持っていくのが一般的です。
古家の解体を行うので、詳細は後日業者が説明に伺う旨をお伝えください。
②解体業者のご近隣挨拶
ご近隣に工事の内容やスケジュール等を説明に伺います。
説明に行くお宅は、事前に話し合って決めておきます。
解体工事は騒音や振動で周囲にとくに配慮が必要な工事です。
見積書には書かれていませんが、事前説明は丁寧にする必要があるので、
対応のしっかりした解体業者を選びましょう。
③電気・ガス・電話の停止申請
解体工事を行う旨を管轄の会社へ連絡します。
〇月〇日に解体工事を行う予定なので電話しました、とお伝えいただければ大丈夫です。
解体着工日までに工事業者が来て、引き込み線の撤去等を行ってもらうことができます。
一般的に手続きが必要なのは、電気、ガス、電話回線です。
浜松市の場合、中部電力・サーラE&L・NTT西日本といった会社が該当します。
電柱の番号を聞かれることがあるため、現地から電話するとその場で回答できるため便利です。
なお、水道については解体の際に散水で使用します。
こちらは解体業者の指示に従って手続きするようにしましょう。
他にも、浄化槽がある場合は汲み取りをしなければ解体することができません。
予め汲み取りをしておくようにしましょう。
④残置物の撤去
中古住宅の場合、屋内に生活用品が残されている場合があります。
住宅の解体の見積にはこうした残置物は想定されていないことも少なくありません。
こうした残置物の処理は、1㎥で1万円~1.5万円程度の処分費がかかります。
ただし、家電リサイクル法の対象となっているエアコン・冷蔵庫・洗濯機・テレビ等は、
別途所定の処分費が必要となります。
内部がきれいに片付いている場合は、残置物処理費は発生しません。
また、できるだけ自分で片付けを行うことで、処理コストを下げることができます。
⑤解体着工へ
こうして事前準備が完了すれば、解体工事が着工となります。
予定通りに作業を進めるため、スケジュールに余裕をもって終わらせましょう。
上記の作業は、遅くとも解体工事の2週間前までには終わるようにしておくと安心です。