プロジェクターを天井に取付
シアタールームの設置は人気のリフォームです。昔は100万円近くしたプロジェクターですが、最近は値段が下がってきたので、設置のハードルも低くなりました。ポップインアラジンといった、取付工事のいらないタイプも増えています。
今回は吹き抜けの天井に、プロジェクターを天吊りで取付しました。
必要なもの
プロジェクターを天吊りで使うにあたって最低限必要なものは次のとおりです。
- プレイヤー (PC)
- 映像ケーブル (HDMIケーブル)
- プロジェクター(BENQ)
- リモコン
- 天吊り金具
- スクリーン (ロールスクリーン)
- コンセント
プロジェクターは必ずリモコン付きのものを購入します。一般的な天井は高さ2400mmです。手を伸ばしても届かないため、操作にはリモコンが必須となります。
天吊りにすると映像が上下逆になるので、映像反転機能がついたものが良いでしょう。機種を選ぶ際は、輝度(明るさ)とコントラスト(明暗)が大切です。今回は何度か使用して評判の良かった、BENQという台湾メーカーにしました。
プレイヤーとプロジェクターをつなぐケーブルは主にRGBとHDMIです。RGBはアナログ信号、HDMIはデジタル信号です。たいていのプロジェクターはRGBケーブルが同梱されていますが、プレイヤーとプロジェクターの距離が長い場合は、デジタル信号の方が減衰しません。
今回はプレイヤー⇔プロジェクターが15mなので、HDMIケーブルを追加購入しました。ただし、動作に異常がある場合は、アナログ信号の方が安定する場合もあるため、機械同士の相性もあります。
天吊り金具はメーカー純正品でなくても問題はありませんが、プロジェクターに対応しているか確認が必要です。プロジェクターメーカーのHPで、仕様書を公開しているため、ビス穴径と、ビス穴の距離をチェックしておきます。
ご利用予定のプロジェクターを教えていただければ、こちらで取付金具を手配することも可能です。
プロジェクターを動かすためには100V電源が必要ですが、ぴったりの位置にコンセントがあるケースは稀なので増設も良いでしょう。また、プロジェクターとプレーヤーをつなぐ信号線も、見えない壁裏に管に通して隠蔽します。こういった工事には電気工事士の資格が必要です。
スクリーンはフィルムタイプとロールスクリーンタイプがあります。ロールスクリーンタイプは手動と電動がありますが、大型のスクリーンは重いので電動が便利です。スクリーンについては、基本的に、オーダーメイドによる製作となります。
他にもプロジェクター専用の演色性(色の鮮やかさ)を高めたクロスもあり、出し入れの手間が無いため人気が高まっています。使わないときは普通の壁紙にしか見えません。通常のクロスに比べて300円/㎡の増額というのも人気のポイントです。
工事の流れ
主な工事はプロジェクター設置工事、配線工事、スクリーン設置工事です。天井の作業がメインであるため、二名で作業しました。
まずはプロジェクターを設置します。
プロジェクター⇔スクリーンの距離はスクリーンサイズによって変わります。製品によって最適距離は異なり、大きいスクリーンはより長い距離が必要です。今回はスクリーン⇔プロジェクター間の距離を3.72mとして図面を作っています。
取付は、距離を正確に測るために、レーザー測定器を使います。プロジェクターは3kg程度の重さがあるので、天井固定時は下地材が必要です。下地が無い位置に取付したい場合は、下地補強を行います。
最後はスクリーン設置を行います。今回はロールタイプのスクリーンを使用して、150インチの画面としました。ロールスクリーンは本体重量に加えて、巻きおろし・巻き上げ時に振動が加わるため、こちらも取付位置の補強が必要です。
浜松市、磐田市、湖西市でシアタールームのリフォームの工事実績があります。プロジェクター本体の持込も対応可能なので、プロジェクター取付やシアタールームをお考えの方は、お気軽にご相談ください。