【地震対策】ブロック塀→フェンスの交換!【やってみた感想】
ブロック塀の工事のご依頼は昨年から定期的にあります。
特に大阪の学校で、ブロック塀の倒壊により女の子が亡くなった痛ましい事故がありました。
全国の学校では対策が始まっていますが、8月の時点でも9000校が未完了だそうです。
上の写真のように、空洞ブロックが入っている場合は要注意です。
空洞ブロック=その場所は鉄筋が入っていないということ。
本当なら空洞ブロックを使う場合は、400~800mm間隔で縦筋が必要です。
さらに、高さが1.2mを超えていている場合は、控壁も設置しなければなりません。
後でブロックの積み増しをしているケース等、
私たちの身の回りには安全ではないブロック塀が少なくありません。
詳しい基準については、建築基準法施行令第62条の8(へい)や
平成12年建設省告示第1355号に最低限のルールが記載されています。
建てた当時は問題なかったかもしれませんが、現在の基準を満たしていない場合が大半です。
今回も、現場は細い道ですが、子供がたくさん通るということでブロック塀を撤去することになりました。
工事のやり方は、学校も個人宅も基本的には同じです。
基礎となるブロック以外をすべて撤去して、フェンスに交換します。
基礎ブロックにも鉄筋が入っていない場合は補強。
ケミカルアンカーと呼ばれる特殊な接着剤を使って固定したり、
もしくはすべて撤去して、基礎から作り直すこともあります。
今回は基礎に鉄筋が入っていることを確認できたので、
基礎上でコンクリートカッターを入れて再利用します。
最後にアルミフェンスを入れて完成です。
今回は目隠し無しタイプですが、中の見えない目隠しタイプも人気です。
フェンス自体は軽いので、万が一のときも安心です。
大きな音が出ますが、難しい工事ではないので1日で完了します。
お客さまにも安全になったと喜んでいただけました。
いずれ地震が発生するのを止めることはできませんが、
事前の準備によって被害を抑えることができます。
不安な点があれば、早めにお近くの工務店・建設業者に相談するのがおすすめです。
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