長屋×リノベーション【その5・中庭を作ろう!】
今回のリノベーションは大きく分けて三つの特徴がありました。
①トップライト(天窓)
②吹き抜け
③中庭
いよいよ3つ目の中庭が出来上がってきました。
中庭を作ろう!
中庭を造るのは、玄関を入って正面の空きスペースです。
屋内に庭のある家はコートヤードと呼ばれます。
造るのは難しくありませんが、あまり一般的には普及していません。
今回は、「長屋」という外が見にくい環境であること。
そして、プライベート空間との間仕切りという意味をこめて、小さな庭を造ります。
今回は庭に敷く石は割栗石と呼ばれる大型の砕石を使います。
ひと粒が20cmくらいの、手のひらよりも大きい迫力のある石です。
普段はベタ基礎の下地調整でつかうような石ですが、今回は庭石として。
大きさに比例して重いので、念のため床下地を補強しておきます。
なお、ピアノ等大型のものを置く際は、床の下地の補強が必要です。
一般的な住宅は180kg/㎡を基準にされていることが多いです。
アクアリウムの水槽なども重いので、置く際は注意してください。
なお、奥の部屋とは飛び石でつながっています。
ケイミューの内装用スレート素材を、飛び石として使いました。
庭の左部分は、竹のルーバーを目隠しとして配置。
右部分は、今は木枠だけですが、ガラスがはめ込まれる予定です。
安全のことを考えて、もちろん強化ガラスに。
万一のときには粉々に割れるため、怪我をするリスクが低くなります。
来客の方にモミジを楽しんでもらえると良いですね。
追加編:家具を作ろう!
施主様から追加工事の依頼がありました。
今まで使っていた机が、デザインと合わない気がするとのこと。
確かに、和風の部屋に洋風の意匠は違和感があります。
家具屋も見たそうですが、ぴったりのサイズがありません。
今回はローテーブルを、私たちで製作させていただくことになりました。
オーダーメイドの家具はあまりなじみがないかもしれません。
ですが、細かい寸法の調整ができるのはメリットのひとつ。
思い通りの大きさになるので、スペースを有効活用することもできます。
今回は家具としては定番、楢(ナラ)の一枚板を使います。
切り倒した木をタテに薄くスライス。
そのあとに、やすりで磨きをかけて表面をつるつるにしていきます。
最後に透明なニスを塗って、机足を取り付けすれば完成です。
天然木は、力強く美しいですね。
このローテーブルに相応しい部屋に、仕上げていきたいと思います。
リノベーション完成後