長屋×リノベーション【その3・吹き抜け!】
施工のポイント
今回の工事には三つの大きなポイントがあります。
①トップライト(天窓)
②吹き抜け
③中庭
図面を書く際に、施主様と打ち合わせをしましたが、
この三つは、どれも以前はこの長屋にあったそうです。
ですが、時代の移り変わりとともに、無くなってしまったとのこと。
現在の技術で蘇らせることが、今回の工事のコンセプトです。
2階部分完成
工事も後半戦に入ってきました。
スケルトン解体が完了し、いよいよ大工工事がスタートしました。
木材を使って下地を組んで、天井や壁を作っていきます。
同時に電気工事を行い、図面通りに配線を通していきます。
照明も設置しました。
もともとは天井直付けのシーリングライトです。
これを、配線を分岐してペンダントライト2基に変えています。
シェードは手作りで竹を編んだものです。
よく見ると、仕上がりが少しずつ異なっています。
上から下へ
工事は上から下へ順番に行います。
2階部分の天井と壁を落とすと、次は1階の工事へ。
床を落として、1階と2階をつないで吹き抜けにしていきます。
順番を間違えると、室内足場を設置しなくてはなりません。
適切な順番で職人を配置、進めていくのは現場監督の仕事です。
この時注意しなければならないのは、切っても良い木と駄目な木があるということ。
2階の床下地である「根太」は切断して大丈夫ですが、「横架材」は構造体です。
構造体を切ると、耐震性が下がってしまうためそのままにしておきます。