長屋×リノベーション【その2・解体!】

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スケルトン解体

7月にご契約した物件ですが、やっと工事がスタートしました。

まずは、先に作っておいた平面図・断面図に従って、不要な場所を撤去していきます。

 

基本的に建築施工は上から下に向かって行います。

天井が終わったら壁、壁が終わったら床という順番ですね。

 

解体も同じで、天井→壁→床の順番で行います。

更地にする工事も承っていますが、実はそのほうがシンプルで簡単です。

 

リノベーションは使えるところは、できるだけ再利用します。

どこが使えるところで、そして交換の必要があるか見極めが大切になります。

 

なお、構造体を残して内装を撤去する解体工事を、スケルトン解体と呼びます.

実際の解体の様子を写真をもとに紹介します。

 

天井を撤去

天井を撤去するのは、トップライト(天窓)とつなげるためです。

プリントベニヤを剥がすと、光が見えてきました。

長屋は両隣から採光がほとんどありません。

暗いという問題点を解消するために、さきに屋根にトップライトを設置しておきました。

 

今までは昼間でも照明をつけていたようですが、これからは自然の光を感じられるようになります。

サイズは1.3M×1.3M。取付できる最大のものを選びました。

今回は使われていませんでしたが、アスベストを使用している住宅もあります。

アスベストは2003年に製造と使用が禁止されました。

しかし、鉄骨造・アパート・マンション等は吹付けられていることが多々あります。

DIYで壁を抜こうとされている方は、十分注意してください。

 

 

 

2階の床を撤去

床を撤去するのは吹き抜けを作るためです。

まずは少しだけ開口してみて、状態を確認します。

今回、施主様からは新築時の図面をいただいていました。

ですが、必ずしも図面通りに作られているとは限りません。

本当にプラン通りのものが作れるかという点を、大工と一緒に確認します。

 

 

 

住宅が設計図と違う?

図面が残っているのに、現地調査をやる意味はあるのでしょうか。

 

実は、必ずしも住宅は設計図通りに作られているとは限りません。

皆さんのご想像よりも多いと思います。

 

見えるところなら気づきやすいですが、壁の中まではチェックしないのではないでしょうか。4

ないはずの場所に柱がある、筋交があるといった場合もあります。

 

点検口があるのがベストですが、適当な場所に配置されていないケースもあります。

そんなときは、今回のようにお施主様立ち合いのもと、開けて調査させていただいています。