木造トラス構造 新築

木造トラス構造の設計

トラスは三角形を組み合わせた構造のことで、身近なものでは橋梁やテントで利用されています。

写真は、意匠を考える際に作成した構造模型となります。

浜松ウッドコレクションにおいて特別賞「浜松地域材利用促進協議会長賞」を受賞しました。

 

意匠が決まったら、法規の検討と構造計算を行い、確認申請が通ったら着工となります。

木造新築には、壁量計算と構造計算(許容応力度計算)の二種類の方法があります。

構造計算は様々な条件下で、各部材にどのような応力が発生するか、構造専門の建築士が分析するため、信頼性の高いデータが得られます。

とはいえ、現実に組み上げられる形状でなければならないため、試作を重ねて綿密に打ち合わせを行いました。

 

住宅用の小口径無垢材を使用することで、コストを抑えつつ無柱大空間を実現しました。

材木は全て強度と乾燥率を指定した、浜松市天竜地域産の材木のみを使用しています。

 

 

 

完成

柱と梁の区別が無いドーム型の構造です。

 

トラスのスパン(距離)は13.65mで、天井高は5.0mとなります。

 

照明はベースライト、スポットライトを組み合わせることで、奥行を感じさせるようにすることで、天竜材を演出しています。

 

 

 

木造トラス構造の施工

上棟の前に、一度仮組して、問題が無いかチェックしました。

プレカットでは対応できなかったため、手刻みによる仕口となります。

 

地盤は柱状改良を行った上で、布基礎を打設しています。