リビング拡大リフォーム 中区O様
年末年始は集まる機会も多くなります。
今回のお施主さまはお子さんやお孫さんが集まったとき、
広い空間が欲しいと思ったのがきっかけとのことでした。
そこで、現在の和室+DKという構成から、一部屋のリビングダイニングにする工事を行います。
主な内容は大工工事・クロス工事・建具工事です。
大工工事編
前半の週は大工工事です。
もともとは和室とキッチンという一般的な造りの部屋割りでした。
間仕切り壁を撤去して部屋をつないでいくのが大工工事のメインになります。
まずは、間仕切り壁を解体。
ナナメにかかっている筋交や管柱を撤去すると、必要な耐力壁としての性能を満たせず、大がかりな補強が必要になってしまいます。
今回は、土壁の部分だけを取り除いていきます。
竹小舞(竹の骨組み)に土を塗っていくのが土壁の伝統的なやり方です。
現在ではほとんど行われていませんが、意外と強固で壊すのも時間がかかります。
土壁の部分を取り除くと、一気に部屋が広くなりました。
柱と筋交はあらわしで仕上げとなります。
部屋のつなぎ目に段差がないようにするため、ノミで加工
管柱にはヌキを通すための穴が開いていました。
見栄えもよくありませんので、埋め木をします。
穴の形に合わせてカンナで削り、ぴったりの形をはめ込みます。
材料もヒノキなので、色もだんだん馴染んでいくでしょう。
段差がなくなったところで、フローリングを貼っていきます。
このあたりで、和室の面影はなくなってしまいました。
ツキ板のフローリングなので、無垢の風合いをのこしつつキズに強くなっています。
あとあとのメンテナンスを考えて、床下点検口を設置
畳からフローリングに変えると、床が冷たく感じるケースがあります。
せっかくなので、床下に潜って断熱材を入れておきます。
シロアリの兆候がないかという点も一緒に確認しておきます。
最後にキズがつかないように養生をして、大工工事は完了です。
クロス工事
次のクロス工事で最も大切となるなのは下地処理です。
パテを使って段差や隙間を埋めていきます。
1回目のパテをかけたところです。
こちらは2回目のパテを掛けたところです。
クロスを貼り終わったところです。
最近のクロスは見た目だけではなく機能も充実しています。
今回は抗菌・防カビ機能のついたタフタイプを使っています。
最後にコンセントプレートを新しいものへ交換します。
こちらはパナソニックのコスモシリーズ
スイッチが大きく使いやすいため、最近の家づくりでは主流になっています。
部屋が広くなるので、エアコンの200V用コンセントを設置しておきました。
エアコンは12畳用あたりから200V電源が必要になることが多いので注意が必要です。
建具工事
ここからは建具工事です。
和室が無くなるので、フスマも作り直したいと思います。
木目模様の化粧板でオーダー建具を作りました。
フスマと違って水がしみこまないため、汚れにも強くなります。
化粧板の色は木目調のホワイトです。
新しいクロスと同系色で、色がよくなじんでいます。
最終日は清掃と点検を行って、すべての工事が完了です。