こんなとき、工期が伸びます

住宅建築工事を行う際、工期の長い工事は「工程表」があることがほとんどです。

ただし、工程表通りに行く工事もあれば、ほとんど工程表通りにいかない工事もあります。

工期が短くなるなら良いですが、長くなると問題があることも少なくありません。

今回は、そんな工事と工期についてお話したいと思います。

 

 

内装工事

内装工事はほとんど工期通りに進みます。

どんな場合でも、工程表自体に少し余裕をもって計画をたてています。

内装工事の場合、予定通りに進んだ場合、むしろ少し早く終わることも多いです。

 

 

外壁・屋根工事

屋内の工事に比べて、天気によって遅れることが多いです。

基本的に雨予報のときは作業ができません。

防水シーリングは湿度が高いと硬化不良を起こすので、作業ができないときがあります。

特に台風シーズンや梅雨は遅延が発生することが多いです。

足場の設置・撤去は先着順なので、一度延期すると一週間後になることもあります。

 

 

基礎・外構工事

新築の基礎工事や外構(エクステリア)工事は工程表からずれることが多いです。

正確に言うと、天候に加えて生コンクリートを使う作業が遅延しがちです。

特に基礎のコンクリート打設中に雨に降ると、水セメント比が変わってしまうので、強度にも影響します。

土間コンクリートの場合は、強度というよりも見た目が悪くなってしまいます。

逆に雨の予報だったので延期したら、当日は快晴ということもあるので判断が難しいところです。

 

また、生コンクリートは事前に用意することができず、作業に合わせて、プラントから運んできます。

当然晴れ予報の日は、ミキサー車の需要が多くなるので、予約が取りにくくなります。

住宅工事では小回りのきく小型車が必要になるケースが多く、そちらは更に予約がとりにくくなります

一度コンクリート打設を延期すると、次は1週間以上先ということもあります。

 

コンクリートは養生期間があるので、打設した後すぐに使用することはできません

たとえば、住宅基礎で5日間養生の場合は、養生期間が終わるまで型枠をとることもできません。

土間コンクリートなども、すぐに車は乗り入れできないので注意が必要です。

大型のトラック等、重量のある車は特に注意してください。

 

 

まとめ

工事は早めに相談するのがおすすめです。

新築を検討されている方や大がかりな工事で引っ越しを伴う場合は、工期の延長が出来ない場合があります。

屋根や外壁工事は天候によって、外構・基礎工事は天候・生コンの状況によって遅れることがあります。

工事後に引越を予定している場合は、引越予定日を早めに伝えておくと良いでしょう。