OSBボードの表裏について

内装などで、OSBボードを使用する機会が増えてきました。

そんな時、意外と悩まれている印象があるのが、表面と裏面どちらを使うのかということです。

今回はそれぞれの特徴について説明させていただきます。

 

 

 

裏と表

OSBボードは、薄い木のチップを高温で圧縮成形した合板です。

独特の模様に加えて、強度もあるのでいろいろな場所に使えます。

内装材はもちろんですが、耐力壁の面材としても使用することができます。

ビス穴が目立たないので後で物をとりつけたり、加工が容易です。

 

OSBボードには、表面と裏面があり、ハンコ(印字)がある方が表となります。

表面はつるつるしていますが、強度やメーカーなどのハンコが押されています。

裏面はハンコがありませんが、ザラザラしています。

内装で使う場合、どちらを使用するかはお好みで大丈夫です。

ちなみに印字が無い内装専用のOSBボードという商品もありますが、高価なのでおすすめしていません。

 

 

 

OSBに塗装をする場合

OSBボード表面のツルツルしている成分は、透明な接着剤です。

 

オイルステインなどの塗料は密着が良くないため、そのままでは塗ることができません。

表面をサンダー掛けして、接着剤部分を研磨する下処理が必要になります。

 

サンダー掛けするときは、2度掛けをしてください。

最初は中目で、仕上げは細目で行います。

この際、通常の耐水サンドペーパーだと、すぐに目が詰まって使い物になりません。

格子状に穴の開いている、ポリメッシュのサンドペーパーを使うのがおすすめです。

 

ちなみに、造膜型の油性塗料でしたら下処理せずに塗ることは可能ですが、

木目が無くなるのでのっぺりした印象になってしまい、OSBを使う意味が無くなってしまいます。

使用する塗料は、ニスやステインなどの浸透型の塗料を使用すると良いでしょう。

 

 

 

その他の合板

見た目だけOSBにしたいときは、石膏ボードにOSB調クロスを貼るという方法もあります。

手軽で価格もずっと低いので、見た目だけOSBの感じが欲しい場合はおすすめのやり方です。

 

注意点としては、石膏ボードは強度がありません。

棚やフックを取り付けるには、必ず下地が必要になります。

OSBボードはそれ自体が構造用合板なので、こうした下地補強は必要ありません。

 

クロス(壁紙)には、OSB調だけでなく、コンクリート打ち放し調などもあり、使い勝手が良いです。