家が寒い時の対策!断熱編

冬~夏に多くなるのが、住宅の断熱工事です。

「家が寒い!」、「暑い!」という場合にご相談いただくことが多いです。

 

築年数の古い住宅の場合、そもそも断熱が無いケースもあります。

今回は実際の施工事例の中から、解決のヒントをご紹介いたします。

 

 

 

天井断熱工事

天井の裏に断熱材をあとから敷く方法です。

夏の暑さは屋根からの輻射熱が原因の一つなので、暑さ対策にも有効です。

 

こちらは厚さ100mmのグラスウールを敷いているところです。

グラスウールやロックウールは細い綿状の繊維を集めたものです。

隙間があると断熱効果が半減してしまいますので、まんべんなく敷き詰めることがポイントです。

 

 

 

床下断熱工事

床の下に断熱材を、あとから張り付けるやり方です。

スタイロフォームと呼ばれる板状の断熱を使いました。

発泡スチロールと似ていますが、断熱性がより高い専用品となります。

 

下の写真で上の水色の部分がスタイロフォームです。

床が12mmの合板で、その下は45mmの木材(根太)です。

この根太の間に隙間なく下から打ち付けています。

 

今ある床を壊す必要はありませんが、床下に入るための開口部が必要になります。

和室の場合は、畳を上げると床下に入ることができる場合が多いです。

一人が床下に潜って貼り、もう一人は地上で切って渡していきます。

工期は1日で、家具もそのままで移動せず終わりました。

 

 

 

内窓の取付

今ある窓の内側に、もう一枚窓を取り付けするやり方です。

当社ではLIXILのインプラスという商品をよく使います。

 

今の窓がついている窓枠に合わせた寸法で、内窓を製作してはめこんでいきます。

枠の色も豊富にあります。

こちらは壁紙に合わせて白枠にしていますが、木目調の枠が人気です。

 

なお、内窓の取付はガラスの交換よりも安価なことが多いです。

冬場の熱損失の半分、夏場の熱損失の7割は窓から」というデータもあります。

ペアガラスタイプの内窓を選んでいただくと良いと思います。

 

 

 

断熱工事は効果がしっかり出ます

断熱材は家の暑さ・寒さ対策の基本です。

残念ながら、断熱材が必要な箇所に無いケースも見られます。

 

今回の工事では、施主様が「こんなに暖かくなるものなんですね」と驚かれていました。

家の中で暑すぎる・寒すぎると感じる場合は、断熱工事を検討してみてください。

相談されるときは、平面図・断面図など、ご自宅の図面をお持ちいただくとスムーズです。