【新築工事⑥】型枠/コンクリート打設

①地縄→②地盤改良→③丁張り→④掘削→⑤捨てコン/配筋→⑥型枠/コンクリート打設

 

今回は型枠の設置とコンクリート打設を行います。

上の写真のように組み上げた配筋の周りに型枠を組み、

コンクリートを流し込んでいきます。

基礎工事の山場であり、これが最終工程となります。

 

 

 

型枠

コンクリートをせき止める板を型枠と呼びます。

コンクリートは重いので、型枠も支えられるようしっかり作らなければなりません。

 

型枠には、鋼製とコンパネ(合板)の二種類があります。

鋼製型枠は現場で組み立てるだけですが、

コンパネ型枠は、現場で加工して組み立てます。

コンパネの方が手間がかかりますが、複雑な形にも対応できるのが強みです。

今回は鋼製とコンパネを併用して使っています。

 

アンカーボルトなどの金物も設置しておき、

あとはコンクリートを流し込むだけの状態にします。

※アンカーボルトは建物の土台と基礎をつなぐボルトです。

 

 

 

コンクリート打設

 

いよいよ、コンクリートの打設です。

生コン車からポンプ車にコンクリートを移し、

ポンプ車で圧送して必要な場所へコンクリートを流していきます。

 

コンクリートの強度やスランプは、設計図に基づいて事前にプラントへ指定しておきます。

納品されたコンクリートが指定配合になっているか、改めて現場でも確認します。

※スランプはコンクリートの流動性を指します。

数字が大きいほど流動性は高く、柔らかくなります。

今回は強度30N、スランプ15cmという値でしたが、使用する場所によって数値は変わります。

 

 

コンクリートは時間が経つと硬化してしまうので、

スピーディな作業がポイントとなります。

生コンを型枠の中に流し込みながら、バイブレーターで締固めます。

振動を与えることで、内部の空気を抜いて密度をあげます。

写真では、右からポンプ車のホースでコンクリートを流しています。

 

流し込みが完了した箇所は、上面をコテで均していきます。

最後に基礎上面は、流動性の高い特殊なモルタルを流して完全に平らにします。

この特殊なモルタルは天端レベラーと呼ばれます。

基礎上面には土台を載せますので、基礎上面に凹凸が無いことで荷重を均等に基礎に伝えます。

 

最初の打設予定日は雨が降ってしまったので、1週間延期しての作業となりました。

 

 

 

養生と脱枠

コンクリート打設後に、すぐ型枠を外すことはできません。

一見固まったように見えても、硬化は進んでいるためです。

早すぎると、脱枠の衝撃でヒビが入ることがあります。

 

今は秋なので、コンクリートに最適な気候でしたが、

気温が低い場合は硬化速度が遅くなるため、養生を長めに取ります。