お庭にドッグランを作る3ステップ

プランニング

今回は、小型犬をお飼いの施主様の工事です。

お庭にドッグランを設置するため、まずは計画を立てて、材料やコストを拾い出します。

CADでパース描いて、イメージを共有します。

 

 

 

基礎を設置

今回は上記の基礎ポストと呼ばれる穴の開いたブロックを使用します。

フェンスの柱がある部分だけに基礎ポストを埋め込む、独立基礎構造です。

こうした基礎ポストは、ホームセンター等でも購入することができます。

 

 

土中に基礎ポストと呼ばれるブロックを埋めていきます。

全ての基礎の天端の高さは一定でなければなりません。

フェンスは水平に設置されるように作られているためです。(特注品除く)

 

横糸を張ってみると、あとどのくらい高さを調整しなければならないか、一目でわかります。

こうした高さの基準となる糸を、水糸と呼びます。

 

大切なことは、ブロックの中だけではなく、周囲の隙間にもモルタルを流し込むこと。

ブロックを土で埋めるだけだと強度は出ませんので注意してください。

 

モルタルは水とセメント、砂を混ぜ合わせて作成します。

水分量が少ないと出来上がったモルタルは硬く、工事がやりにくくなります。

水分量が多いと強度が下がり、硬化時の収縮量も大きくなるため、ヒビが多くなります。

よく混ぜながら、少しずつ水を加えることで最適なモルタルを作ります。

 

 

 

フェンス設置

基礎の穴に柱を立てて、柱にフェンスを取付すれば完成です。

今回はLIXILの定番である、ハイグリッドを使用しました。

フェンスの中でも網目が細かいので、ドッグランに適しています。

色は一番人気のシャイングレーです。

 

 

リビングから降りるための階段まわりもフェンスで囲みます。

このようにフェンスを切断した場合は、端部にキャップを装着して仕上げます。

 

 

庭には必ず水勾配があるので、水下側(水が流れる方)はフェンスの下に隙間ができてしまいます。

小型犬でも、なるべく安心して遊んでもらえるように。

全体的にフェンスをできる限り高さを下げて、地面との隙間を小さくします。

 

 

同じくドアも設置します。

ドアも同じくLIXILのプレスタ(縦格子)を使用しています。

こちらも高さをできるだけ下げて、下部の隙間を小さくします。

 

あとはモルタルが固まれば完成となります。

コンクリートやモルタルは気温が低いと、硬化時間が長くなります。

完全に固まるまでは、寄りかかったり体重を掛けないようにしましょう。