購入前に知りたい、IKEAの住宅設備はココに注意

イケアはスウェーデンの家具・雑貨の製造販売会社です。北欧らしいデザインを低価格で提供しているので人気があり、浜松から最寄りはIKEA長久手店で、1時間半で行くことができます。

 

ただし、キッチンや洗面化粧台といった住宅設備は、組立作業があるため、家具とは事情が異なります。部品の取り寄せなどのアフターサービス・耐久性・施工性は国産には及びません。

 

当社でも浜松のリフォームのお客様で、何度かIKEA製の設備を設置していますが、購入前に知っておきたい、メリット・デメリットをお伝えしたいと思います。

 

 

 

①組立には要注意

IKEA製品全般に言えることですが、組み立てが大変です。

 

例えば、アイランドキッチンを発注したときは木の板とビスだけが届きました。国産のシステムキッチンは、全メーカー組立された状態で搬入されますので、これでは使える状態にするのに、時間がかかっています。

 

図面も簡略化されており、また、専用工具が必要な点にも気を付けたほうが良いでしょう。ビス等も余分が無いので、紛失しないように注意します。

 

具体的に、このようなものを使いました。

  • インパクトドライバー・手回しドライバー
  • ポジドライブ・ビット
    ※輸入家具は一般的なプラス型ではなく、ポジドライブ型が多いです
  • シリコンコーキング
  • シールテープ(配管接続)
    ※きちんと止水をしないと、漏水の原因になります
  • クランプ(材料を固定)

 

組立工賃は、時間がかかる分国産よりも数倍高くなるため、家具と異なり、住宅設備については価格で判断しない方が賢明です。あくまでデザインを気に入った場合のみ、IKEA製品を使うようにしましょう。

 

なお、IKEA製の組み立て家具は、引越し時に引っ越し業者から追加料金を請求されます。ベッド等も、一度組立して、再度組み上げるのはプロでも難しいので注意が必要です。

 

 

 

②故障した際のメンテナンス性

水回り住宅設備は、クリナップやTOTO・LIXILといった国産メーカー品が主流ですが、他と違うデザインを作りたいときは、海外製も有効です。ハードルは高いですが、それでも使いたい方が多いのも納得です。

 

国産メーカーと異なり、近くに営業所があるわけではありません。特にキッチンや洗面といった水回り系は時間が経つと不具合がでるため、修理できる工務店や設備業者が限られているので、予め決めておくとよいでしょう。

 

 

 

③説明書をよく読み込む

IKEA製の特徴として、予備のビスや金具がほとんど入っていません。誤った組み立て方をしてしまうと、リカバリーできないこともあります。

 

説明書をよく読んで、順番に組み立てていくことが大切です。文字が無く、イラスト中心で書かれているので、不明な点は問い合わせしましょう。

 

ビスを締める順番にも注意が必要です。1本軽く締めたら、その対角の1本を軽く締める。次はその間のもの、次はその対角といったように少しずつ締めるのがポイント。

 

1周終わったら、同じ順に少しずつ強く締めていき、最終的に全部が決まった強さで均等に締まっている状態を作ります。

 

特に金物系は、少しずつ締めないと歪んでしまうこともあるため、歪みが出ると製作した家具はガタついてしまいます。なお、組み立ての際は広い作業場で行うとスムーズです。

 

 

 

IKEA製家具、設備の組立でお困りの際は・・・

もしお困りの場合は、一度ご相談いただければと思います。静岡県西部(浜松・磐田・湖西)でしたら、対応が可能です。

 

ただし、国産メーカーに比べて、工程が多く組立時間と費用がかかる点をご理解いただいたうえで、利用することをお勧めします。