張替えをする前に!床の基本4パターン
今月は床のフローリング張替えを5件施工しました。
実は、張替えにはやり方がいろいろあることをご存知でしょうか。
工法によっては使えるフローリングの種類も限られてしまいます。
今回は最もメジャーな4種類に絞ってご紹介いたします。
①重ね張り工法
最も簡単でスピードのある工法です。
既存のフローリングの上に、新しいフローリング材を重ねて張っていく方法です。
重ね張り工法のメリットは、既存のフローリングの解体費や処分費がかからないこと。
二重床になるので、床の強度が上がって防音効果も期待できます。
工期が短いのも嬉しい点ですね。
注意点
新しく張るフローリングの厚みの分だけ床が上がってしまいます。
敷居部分の高さによっては、段差ができてしまうことも。
今ある建具や敷居とのバランスをよく見ておく必要があります。
重ね張り工法はメリットが多く、リフォームでは最も人気!
②捨て貼り工法
日本でもっとも普及している従来からの工法です。
大引と呼ばれる90mmの角材をヨコに配置。
その上に根太と呼ばれる角材をタテに配置。
タテヨコの格子状の木組みに厚さ12mmの合板を貼って、その上にフローリングを貼ります。
古い住宅だと、合板を貼らずに、そのままフローリングを貼っている住宅も。
こうした場合は地面からの湿気に弱くなってしまいます。
床鳴りやへこみが発生したら、床が抜ける前に修理が必要です。
③剛床工法
捨て貼り工法との違いは根太を使わないこと。
その代わり、厚さ24mm以上の合板を大引に直接載せていきます。
部材も少なくシンプルな施工なので、新築では増えつつあります。
こちらは捨て貼り工法の床を剛床工法で作り直しているところ。
前は歩くとへこむような状態でした。
根太まで全て撤去、きれいに掃除します。
合板を貼った上に、フローリングを貼って完成。
厚さは以前の3倍になり、強度も十分です。
剛床工法は床を低くすることができるので、段差を無くしたいときにも
④番外編:直貼り工法
マンションの床の下はコンクリートで作られていることがあります。
(コンクリートスラブと言います。)
その場合は、コンクリートに直接フローリングを貼らなくてはなりません。
こうした直貼り工法では、直貼り対応のフローリングしか使うことができません。
コンクリートの下地は、直貼り工法
ケイズはどの工法にも対応していますので、よくわからない点はご相談ください。