屋根裏収納の造り方

子供が増えて収納が足りない!

今回は、ご家族に人気の屋根裏収納をご紹介します。

階段下収納や床下収納と同じく、デッドスペースを活用することができます。

特に子供がいる方からの依頼が多い工事です。

 

 

 

工事前に知っておきたいこと

屋根裏収納は比較的大きなスペースを作り出すことができます。

ただし、屋根のほとんどは勾配(傾き)があります。

そのため、屋根裏収納の高さは屋根の形によって異なってきます。

立ち上がれる場所は少なく、かがんで移動することが多いです。

 

断面図や矩計図といった図面があれば推測することができますが、

最も良いのは実際に見てみる事です。

 

思ったよりも収納が小さい・・・というトラブルを防ぐことができます。

(見積もりを作るときは、原則として必ず現地を確認します)

 

クローゼットや収納等の目立たない場所を探してみると、天井裏に上がる点検口がついています。

 

 

 

小屋裏収納のルール

また、建築基準法を守ることも大切です。

1の階に存する小屋裏物置等の部分の水平投影面積の合計が、

当該、小屋裏物置等が存する階の床面積の1/2未満であること。

という規則があるため、床面積に制限があります。

全ての小屋裏を物置にすることはできませんので、注意が必要です。

 

 

 

工事の流れ

小屋裏は人が入ることが想定されていないので、梁の上に床がありません。

まずは、一般的な居室と同じように、床組を行います。

根太や大引、根太掛けと呼ばれる材木を使って床下地を造ります。

下地ができたら、構造用合板を貼って完成です。

収納としてお使いになるので、フローリングなどは貼らず合板仕上げにされる方が多いです。

照明やコンセントを付けることも可能です。

 

 

屋根裏収納へはスライドタラップを使って移動します。

廊下の天井に設置するケースが多いです。

使わないときは折り曲げて天井に収納することができます。

工事自体は2週間程度で完成します。

 

 

 

小屋裏収納の使い方

気を付けたいのは、特に夏場は屋根裏が非常に暑くなることです。

そのため、食品や熱に弱いものを保管するのは厳禁です。

この問題は、断熱材の追加や換気窓の設置である程度緩和することができます。

工事自体も、夏は施工できませんのでご注意ください。